英語と日本語を交互リスニングする効果は？昨今TVCMや新聞広告でよく目にする、英語・日本語の交互リスニングですが、実際の所どう言った英会話習得法なのかイマイチ分からない人も多いのではないでしょうか。
また、比較的に安価な物からレッスン全てを合わせるとかなりの高額になる物まで、様々な種類の商品が販売されているため、興味があっても手が出しにくいと悩んでいる方も多いはずです。
そこで今回は、英語と日本語の交互リスニングについての勉強方法や効果、実際に評価の高い教材などを中心に、交互にリスニングついて調べてみました。
英語と日本語を交互リスニング|勉強方法
昨今、話題となっている英語・日本語の交互リスニングですが、実際の勉強方法はどんな物なのでしょうか。
結論から先に言ってしまうと、交互リスニングとは英語または日本語の会話文を先に聴いた後に、それぞれの逆の言語で交わされる会話を聴き言葉を覚えていくと言う勉強方法で、一般的な交互リスニング教材は学校の教科書のようなテキストが付属しており、耳で聴いた後にテキストで会話文を追って行き音読を行うと言う勉強法です。
近い物で例えるならば、洋画のDVDを字幕無し・英語音声でリスニングし、切りの良い所で日本語音声または日本語字幕に切り替えて言葉を覚えていくと言う方法に似ていますが、CDなどによる交互リスニングは映画のような台詞の多いものと比べて、会話文の1節が短くなっている事が特徴です。
この英語と日本語を交互に聴いて会話のリズムを頭に馴染ませる勉強法が交互リスニングと言われる勉強法で、英語の他にも様々な種類の言語で行われています。
英語と日本語を交互リスニング|効果と注意点
交互リスニングによる会話の習得は、一つの合理的な勉強方法として認知されていますが、会話の習得スピードに個人差が大きい事や、参考書や問題を解いていく学習方法とは異なり習得自体に時間が掛かると言う事から教育現場では採用されていません。
しかし、俗に言う英語を理解する力である「英語耳や英語脳」を作る事に関しては一定の効果が見られるとアメリカの言語学者が発言している事から、学習スピードは遅くても交互リスニングは十分に効果があると言えます。
しかしここで注意したい点は、TVCMなどでよく見かける「ただ聴き流すだけ」と言うキャッチコピーで、どの交互リスニング教材も最初から最後まで「聴き流し」作業を行う訳ではありません。
交互リスニング教材は、基本的に会話文が書かれたテキストが付属しており、会話文を聴いた後に必ずテキストと照らし合わせて「音読」を行うように指示が出ています。
つまり「聴く」という耳から入ってくる情報の他に「テキストを確認する・分からない単語は辞書で調べる」という目から入る情報と「音読する」という口に出して脳に記憶させる作業も必要になって来るため、単純な聴き流しだけでは効果が上がりにくいと言う注意点があります。
英語と日本語を交互リスニング|英語→日本語？それとも日本語→英語？
交互リスニングにおいて、必ず話題となるのが先に英会話文を聴いて後から日本語文を聴いた方が良いのか、先に日本語訳を聴いて後から英会話文を聴いた方が良いのかと言う問題です。
様々な意見があるようですが、基本的にはどちらが先でも大きな差は無いと言われています。
交互リスニングに於いて大切な事は、いかに英会話文のリズムや単語を頭に馴染ませられるかと言う事で、日本人であれば英会話文に集中できればどちらも変わらないと言うのが言語学者の意見です。
むしろ英語→日本語、日本語→英語をランダムに繰り返す事によって、瞬間的に言葉を認識する機能が養われ英語を聞き取る力である「英語耳や英語脳」を作る事ができ、学習効率が向上すると言った意見まである事から、交互リスニング教材を選ぶ場合には、自分のしっくりと来る方を選ぶと良いでしょう。
英語と日本語を交互リスニング|おすすめの教材 その1
ここからは交互リスニングにおすすめの教材を紹介していきます、1つ目の交互リスニングにおすすめの教材は「エブリデイ・イングリッシュ」です。
2008年の販売開始以来、幾度も改良を重ねて販売されている交互リスニング教材で、大手インターネット通販でのユーザー評価も高い商品です。
標準的な学習完了時間は約180日となっており、短い単語や会話文を短時間に繰り返し聴く事で学習効率を上げると言う交互リスニング教材で、プログラムによっては長い英会話文を覚えると言うよりも、この短い文章さえ覚えていれば様々な場面で応用が利くと言った会話術を習得する事が出来ます。
こちらのリスニング教材は「英語→日本語」タイプの物で、覚えて欲しい英語を日本語よりも先に聴かせる事によって学習効率の向上を図っており、会話スピードを1.5倍に変更する事もできるため聴き取る力を養っていく工夫がされています。
価格はこの種類の交互リスニング教材セットとしては平均的な約29000円となっています。
英語と日本語を交互リスニング|おすすめの教材 その2
2つ目の交互リスニングにおすすめの教材は「スピークナチュラル」シリーズです。
2010年代前半に販売が開始され、2016年にはリニューアルバージョンと海外旅行を意識した新商品が発売されました。
大手インターネット通販でのユーザーからの評価も高く、その中でも購入直後よりプログラムを終了した方からの評価が高い交互リスニング教材セットです。
標準的な学習完了時間は特に設定されていませんが、約150日～180日が目安となっている様です。
元々は読み書きのできない赤ちゃん向けのリスニング教材として開発が始められ、親御さんが赤ちゃんに母国語を少しずつゆっくりと教える事と同じコンセプトで作られた交互リスニング教材です。
その為、英文は短く非常にゆったりとしたテンポの会話が収録されており、聴き取る力を鍛える事がメインとなっています。
こちらのリスニング教材は「日本語→英語」タイプの物で日本語の文を理解してから、英文を覚えると言うサイクルがとられており、会話文のスピードもゆっくり目から始まるため、交互リスニングの入門用としておすすめの教材です。
価格はスタンダードバージョン・海外旅行編共に、この種類の交互リスニング教材セットとしては平均的な価格の各29800円となっており、両バージョンをセット購入すると49800円となります。
英語と日本語を交互リスニング|まとめ
今回は、英語と日本語の交互リスニングについての勉強方法や効果、実際に評価の高い教材などを中心に、交互にリスニングついて調べて来ましたが、昨今のTVCMなどの影響により多くの方が勉強法などに興味を持っているようです。
勉強方法としては会話を聞きテキストと照らし合わせて、英文を覚えていくと言う作業が基本となり「聴き流し」作業は、最後のまとめとして行うと言うのが正式なレッスンの手順となるため、聴き流しだけでは上達しないと言う事を理解する必要がありますが、会話を聞き取る力は確実に上がるようです。
教材に関しては、全てのプログラムを購入すると総額数十万円もする高価な物もありますので、これから交互リスニングを始めようと考えている方は、平均的な価格である20000円～30000円程度の物から始める事をおすすめします。