英語の勉強に役に立つ歌のおすすめなのを紹介します。
大好きな英語の歌を通して楽しみながら英語上達を図るという一石二鳥の勉強法に対し、
懐疑的な見方をする方も少なくないかと思います。
そんな旨い話しはないだとか、歌うのと喋るのとは全く違うスキルだというのが主な意見です。
しかし、ある要素を強く意識することで、洋楽勉強法は非常に効果的なものとなり得るのです。
英語の勉強に歌を使ったおすすめ勉強法
洋楽を通して英語勉強をする上で最重要なことは、「英語詞を歌うことで口周りの筋トレをすることが目的である」と割り切ることです。
リスニング力の向上、歌詞の内容を理解して読解力を強化など、英語の歌には色々な学習要素が散りばめられているように思えますが、欲張ってはいけません。
色々なスキルを培おうと幅広く手を出すことは、却って非効率な結果に繋がってしまいます。
まずは意味を理解するでもなく英語の歌詞をとにかく暗記し、本家ミュージシャン同様に真似して繰り返し歌うことで、口の周りの筋肉を強化することに集中する、というのが望ましいのです。
では、なぜ筋肉強化が英語能力向上の為に重要になるのでしょうか。
英語の勉強に歌を使ったおすすめする前に脳と口
英語に限らず、喋るという行為を極端に分解すると、脳で「喋る内容を構築し」、口で「構築した内容を音声に変換する」という二工程になります。
英語が堪能な人は、この二工程を瞬発的、かつ連続的に繰り返しているのです。
脳内での構築スピード・精度を一流にすることは容易ではありません。
前後の会話の流れ、ニュアンスや語気など様々な要素を一瞬で考慮し、場に最適なフレーズを創造し続けなければならないためです。
反面、口に期待される役割は極めてシンプルであり、脳が生み出したフレーズを滑らかに、力強く発射するのみです。
口の動きが常人より早くなると、脳の処理速度が遅くてもその遅れを取り戻し、スピーディーに言葉を繰り出すことができるようになります。
短絡的な話に聞こえるかもしれませんが、例え「力技」でもスピーディーな会話についていくことが出来るとようになると、驚くほど自信がついてきます。
そういった自信が、モチベーション維持に大いに繋がっていくのです。
英語の勉強に歌を使ったおすすめは何故おすすめか?
口周りの筋トレの重要性を説明してきましたが、その訓練法として英語歌唱の練習が有効であるという考え方それ自体は、比較的理解を得易いものではないかと思います。
勿論、純粋なスピーキングと歌唱における抑揚のつけ方は全く同じというわけではありませんが、Aという口の動きからBという口の動きに素早く転換させる、という筋肉の動きを、リズムやメロディーに乗せて楽しみながら会得するという手法は、至って合理的です。
ただし、歌う歌はなんでもいいというわけではありません。
これはあくまで筋トレですので、間違った筋トレをすれば、筋肉はうまくつきません。
そこで、おすすめしたいのが「ラップ」による鍛錬です。
英語の勉強に歌を使ったおすすめ①ラップで鍛えよう
「いやいや!いきなりラップは無理でしょう!」と思う方もいるかもしれませんが、ここは発想を転換させましょう。
「英語のラップをまるまる一曲完璧に歌えるようになれば、口は一気に動くようになる」と。
しつこい様ですが、これは筋トレの話です。
多少の負荷をかけて筋肉を強化した方が、より効果的な成長を望めるのということについては、疑いの余地はありません。
そこでおススメをしたいのがRed Hot Chili Peppersの「Can’t Stop」という曲です。
世界的ロックバンド、レッチリの有名なラップ曲の一つです。
4分半ほどの曲の中に間奏はほとんどなく、所狭しと言葉が詰め込まれており、真似て歌おうとすれば、舌を何度も噛んでしまいます。
そして、普通に生活している中ではそうそうない、口周りの筋肉痛を体験することが出来るでしょう。
しかし、テンポはさほど速くなく、メロディーも頭に残る割に非常に単調であるため、一度覚えてしまえばふとした瞬間に自然と口ずさんでしまいます。
反復練習に非常に効果的な曲なのです。
また、世界的に有名な曲なので、歌えると外国人とのカラオケで一緒に盛り上がれるというこぼれ話もあります。
英語の勉強に歌を使ったおすすめ②カーペンターズで洗練させよう
ラップによる鍛錬を経て、英語を喋るための基礎筋肉が付いてきたら、次は綺麗な発音を真似るということを意識して、歌を歌ってみると良いです。
世界中でその発音の美しさを絶賛されるグループに、カーペンターズがいます。
そんな彼女たちの名曲群から、おすすめの曲を2つ挙げましょう。
「Top Of The World」。
言わずもがな、誰もが知る世界的な名曲です。
天気の好い日に家事でもしながらついつく口ずさみたくなりますが、この「ついつい」というのが無理なく反復練習を続けていく上で、非常に有り難いものなのです。
サビの「world」や、一番のBメロで韻を踏む箇所など、本家そっくりに小気味良くお洒落に歌えるようになるまで練習したいですね。
また、サビで怒涛の様に感情を解放するかのような名曲、「Superstar」も、rememberやtoldといった、日本人が発音を苦手とする単語を連発するので、練習ソングとしておすすめです。
英語の勉強に歌を使ったおすすめする理由
実践してみるとわかりますが、口の周りの筋肉が英語用に仕上がってくると、思いがけずスラスラと英語が口から飛び出すようになります。
英語を話すための口の動かし方を、筋肉が記憶し、英語が「口癖」になってくる感覚を得ることが出来るのです。
スポーツ選手が「体つくり」「体に覚えさせる」という行為に重きを置くことと、本質的には変わりません。
自宅で英語のラップを一人でひたすら練習…なんて虚しい気持ちになるかもしれませんが、先々での大きな成長を目指し、是非コツコツと筋トレに励んでみてください。