英会話を独学でアニメで学ぶにはどの作品が参考になるのでしょうか。
英会話は大学受験の英語と違って、ただ単に文法や単語などを暗記すれば取得できるものではありません。
効率よく勉強するための方法が大きく異なります。
英会話のスキルを挙げる手段の一つとして、アニメがありますが、どのようにして勉強していくのかを解説していき、学習に向いているアニメをいくつか紹介します。
英会話 独学 アニメ｜アニメによって独学する方法
アニメで英会話を勉強する方法としては、日本語版でキャラクターが話しているセリフを英語版の音声で聞くのと字幕を見る二つのパターンがありますが、お勧めできるのは後者です。
なぜなら英語版の音声だと、英語を母国語とする人が発するセリフは母音が少なくて、日本人にとっては聞き取りづらいからです。
キャラクターのセリフが長い部分だと、ネイティブが発しているのを、一度で全てのセリフを理解するのはほとんど不可能です。
一方で後者の場合だとキャラクターが話しているのと同時に、英語の文章も現れるので、理解するのが早くなります。
また原作を母体にしているアニメであれば、原作のセリフがそのまま出てくることが基本なので、コミックス等で気になるセリフを見つけておいて、アニメで出てきそうな部分を調べてから、視聴すれば効率的な勉強ができます。
英会話 独学 アニメ｜オススメのアニメ：ドラゴンボール
英会話を始める際にオススメできるアニメの一つがドラゴンボールです。
アニメに興味のない人でも知ってるくらいに有名で、世界各国で放映されています。
英語圏においても例外なく公開されているので、インターネットで容易に視聴できます。
難関大学の過去問に一切手を付けたことのない人でも、教材として使用するのに問題ありません。
なぜなら会話で出てくる語彙の数がある程度限られているからです。
いくつかのエピソードを立て続けに見ても、同じような単語が出てくるので消化不良になることはありません。
また「どう考えても、これしか地球を救う方法を思いつかなかった」等の日本語から英語に翻訳しにくいセリフも度々出てくるので、興味を引き立てられる教材です。
英会話 独学 アニメ｜オススメのアニメ：ドラえもん
ドラゴンボールの次にオススメできるアニメはドラえもんです。
ドラゴンボールの全エピソードを見たら、英会話の骨格を無意識のうちに取り込めているので、ドラえもんでは語彙も少しずつ充実させていくことを目的としています。
各エピソードごとに捉えると、ドラゴンボールのように「言葉などで通じない相手もいるのだ」など日本語の独特の言い回しのセリフの数はごくわずかです。
またひみつ道具は現実には存在しませんが、登場するシーンで解説しているセリフにおいては、日常生活で使用される語彙がある程度出てくるので、教材としては役に立ちます。
英会話 独学 アニメ｜オススメのアニメ：デスノート
デスノートも、英会話の教材に役に立つアニメです。
原作は自分の思い通りのままに人を殺めていく主人公と、それを阻止しようとする探偵たちとの攻防戦が展開されていきますが、ドラゴンボールやワンピースなどと違って物理的な戦闘でなく、心理戦がほとんどなので、セリフが全般的に長いです。
単にセリフが長いだけでなく質も他のアニメに比べれば、文学本寄りなので、レベルが高いです。
アニメでは前半の27話までは、原作のセリフをほぼそのまま収録しているので、教材としては申し分ないぐらいです。
ただし28話から最終回まではセリフが大幅にカットされているので、原作を参考にすることは難しいです。
英会話 独学 アニメ｜オススメのアニメ：名探偵コナン
名探偵コナンは、英会話のスキルを上げるためのアニメ教材として最も優れている部類に入りますが、他のアニメを見ておいてから視聴をし始める方がいいでしょう。
なぜならセリフに登場する語彙の数が余りにも豊富で、地方の国公立大を受けられるぐらいの英語のレベルでなければついていけないからです。
特に原作を基にした話では、語彙の水準が高くて「滑車」や「重力」という物理学などの学術用語がふんだんに出てきます。
また「組織の力を借りて、ここまでのし上がったんだ」など日本語に訳しにくいセリフまでもたくさん出てくるので、難関大学の和文英訳の対策に繋がるぐらいです。
ただしアニメオリジナルの話や劇場版になると、語彙の水準やセリフのレベルが十分だといえず、他のアニメに近い水準となってしまいます。
英会話 独学 アニメ｜英会話を学ぶアニメについての総括
英会話のスキルを上げるのに、アニメが役に立つことがお分かりいただけましたでしょうか？
デスノートや名探偵コナンはどちらもセリフが長くて、会話の質も高いので、アニメの教材としては最高水準の質です。
今回は詳細に取り上げなかったのですが、金田一少年の事件簿も同様に色々な種類の語彙が登場します。
雑誌においてある程度の期間以上に連載されたことのある探偵漫画を基にしたアニメは、外国語会話としての教材に相応しいです。