英語の長文を早く読む方法はあるでしょうか。
通常、英語長文の速読は積み重ねた知識と経験によるもの。
つまり後からついてくる能力です。
しかし生きて行く上で英語の試験は避けられない壁。
そう悠長にしてはいられません。
そこで、すぐに実践できる英文速読のコツを5つに分けてご紹介したいと思います。
英語長文を早く読む方法その1|段落で区切る
英文の速読は、当然ですが単に早く読み終わるだけでは意味がありません。
その内容もある程度は理解する必要があります。
普通に読むだけで理解するのは難しいですから、まずは段落ごとに理解しましょう。
英文も日本語の文章と同じく、大まかな内容ごとに段落で分けられています。
この段落ごとに文章を区切って、それぞれの内容を把握し全体の理解につなげていくことで、単純に最初から読むよりも読む速度が上がり、理解もしやすくなるのです。
この手法をパラグラフリーディングといい、主に受験など実際に問題を解くことを前提とした場面で有効な方法であると言えます。
英語長文を早く読む方法その2|動詞を見つける
文章を段落ごとに区切ったら、その段落の中でさらに文章を解体し、体系化していきます。
そのために、それぞれの文章から動詞を見つけましょう。
どんなに長く複雑なものでも、文章には必ず動詞があります。
英文を構成する要素は大きく分けると主語、動詞、目的語、修飾語の四つです。
修飾語は位置の変わりやすい要素ですが、基本的に主語は動詞の前、目的語は動詞の後ろにあります。
したがって、最初に動詞を見つけることができれば複雑化した主語や目的語をスムーズに見つけることができ、文章の理解を早めることができるというわけです。
英語長文を早く読む方法その3|接続詞の前後関係を読み取る
英語長文の理解において接続詞の存在は非常に重要です。
接続詞には2つの文章を対等に繋げる等位接続詞と、他の文を修飾する意味合いを持つ従位接続詞があります。
このうち等位接続詞は6種類しかないため、これさえ暗記してしまえば英文の理解は数段早くなります。
これら等位接続詞見つけたら、その前後の文の関係を意識して読み取ることが重要です。
butが来たらその前後で意味に転換があることがわかり、andが来たら前後の文に連続的な意味の繋がりがあることがわかります。
afterやbeforeなどの従位接続詞の場合は、前後どちらかの文がどちらかの文を修飾していると考えれば理解が早くなるでしょう。
英語長文を早く読む方法その4|全てを訳そうとしない
英語の長文を読むとき、そのひとつひとつを日本語に訳して意味を把握しようとしていませんか?私たちは日本語話者ですから英語を読む際にその都度内容を日本語に変換してしまうのは自然なことではありますが、それでは大幅に時間をロスしてしまいます。
とはいえ実際は訳す癖がついてしまっているだけで、慣れない英単語ならともかくAppleやHelloなど普段からよく見かけるものであれば日本語に変換せずとも映像が頭に浮かんでくるはずです。
そもそも英文に出てくる単語を全て知っていることなどほぼないので、日本語に訳そうとして時間をロスするよりはなるべく英語を英語のまま捉え、全体に目を通した方が前後の関係も把握しやすく、より早く読めるはずです。
英語長文を早く読む方法その5|国語として考える
英語といえどその正体は日本語と同じくひとつの言語に過ぎません。
文章の根幹を理解するための取捨選択は日本語と同様に有効です。
例えば国語のテストには、筆者の考えを述べなさいであるとか、これを示す文章を抜き出しなさいなどの問題があると思います。
これはつまり、その文章が持つ意図を見極めるということです。
英語もこれと同じで一見長い文章に見えても、そのほとんどが同じことの言い換えや単なる具体例の羅列に過ぎないことが多いのです。
これを念頭に置き、そこまで重要ではないと判断した部分は流し読みすることで読むスピードは格段に早くなります。
英語長文を早く読む方法|長文学習の強み
英語学習において長文読解は非常に有効です。
もちろん基礎的な文法、単語能力を兼ね備えた上での話ですが、単語の意味は単一ではありませんし、文法は実践で磨かれます。
長文を早く読むための学習は、同時にこれらの根本的な英語学習にもつながるのです。
長文速読を続けることで本質的な英語能力が磨かれ、やがて日本語と同じように英語を読める日が訪れるかもしれません。