英語で口が回らないのはなぜ?言葉というのは「聞く」「話す」「読む」「書く」の四つの理解から成り立っています。
いわゆる学校の教科の英語では、「読む」「書く」が中心となり、授業では先生の言っている事を「聞き」、それを復唱して「話す」事をしています。
つまり英語を話すのは能動的で、積極的にしゃべる機会が少ないのが現状です。
これではなかなか話せなません。
英語で口が回らないのはなぜ?|読めるけどしゃべれない?書けるけど聞き取れない?
英語のアルファベットは全部で26文字。
大文字、小文字と分けても52種類です。
これに対して日本語の文字は濁音なども含めれば、ひらがなは71文字。
カタカナも同様に71。
さらに小学校で覚える漢字は約1000文字です。
合計約1140文字。
文字・文章に関しては圧倒的に日本の方が豊富です。
これだけの文字量を判読するので、日本人は読み書きが得意な民族と言えるでしょう。
アルファベットはたった52種類の文字の組み合わせですから、頑張って勉強すれば読み書きはどうにか身に付きます。
けれど「聞く」「話す」はどのようにしたら良いのでしょう。
英語で口が回らないのはなぜ?|母音と子音の違い
日本語の母音は「あ・い・う・え・お」の5種類です。
これは世界中の言語でもかなり少ない部類に入ります。
我々日本人はこの少ない母音の言語で日々を過ごしています。
これに対して、英語は二重母音なども含めると約30種類の母音があります。
これだけでも違いが分かりますが、さらにこの母音に子音が絡んできます。
例えば日本人が苦手とする代表的なものとして「L」と「R」の発音の違いなんていうのがあります。
他にも子音が続き、子音で終わる単語が無数にあります。
つまり、日本語には存在しない音が多々あるのが英語です。
まあ違う言語だから当然なんですけどね。
英語で口が回らないのはなぜ?|リズムの違い
口が回らない理由は他にもあります。
簡単な例を出すと “How are you.”という文章があります。
一個一個を見てみると ”How“, “are“, “you“ それぞれ頭にアクセントのある単語です。
これを文章で発音すると “are“か“you“にアクセントが付きます。
どっちになるかはその時のシチュエーションによりますが、” How “は弱く発音します。
つまり英語の文章にはリズムがあり、強弱があります。
それに引き換え、日本語ではあまり文章に強弱がありません。
ですからつい平坦な「ハウ・アー・ユー」というカタカナ英語になってしまう訳です。
英語で口が回らないのはなぜ?|まずは聞いて理解する
どんな言語でもまず初めに聞く事から入ります。
それからそれを憶え、その聞いたフレーズを口にしてみます。
読み書きはずっとそのあと。
どこの国の赤ちゃんでもそうやっていきながら、自国語をマスターしていきます。
ですからまず耳を鍛える事です。
英語を聞くのに慣れていきましょう。
英語のリズムに耳を傾けてみましょう。
聞いて、それをインプットして、そのあとにアウトプットです。
ヒアリングもままならぬまま頑張って喋ると、だんだんと読み書きの感覚に頼ってしまい、平坦なカタカナ英語へと傾いていってしまいます。
まずは聞いて理解する。
それが大事です。
英語で口が回らないのはなぜ?|読まない!話そう!
今まで発音や、リズム、ヒアリング等について色々と話してきましたが、英語で口が回らない最も大きな理由は「頭の中で聞かれた事を翻訳して、それに対する答えを頭の中で文章化してそれを音読しようとする」事だと思います。
長年、単語や文法を一生懸命憶えて、その速度が10秒、5秒縮まったとしても、これをやっている限り生きた会話は生まれません。
この脳内の作業はロボットといっしょです。
逆に発音やイントネーションが拙くても、会話のキャッチボールや、心を打つスピーチは出来るはずです。
では、具体的にどうすれば良いのでしょうか。
単純に聞く機会、話す機会を増やす事です。
英語で口が回らないのはなぜ?|やっぱりコミュニケーション
話を聞いて、それに答える。
或いはこちらが話を提示し、それに対して意見を求める。
自分はどうリアクションをし、どういう意見があり、どう思うか。
それを英語で話したり、考えたりするとなると、やはり場数をこなして慣れるのが一番です。
そうなると一番手っ取り早いのは現地に行く事です。
例えば日本のサッカーの選手が世界のあらゆる国で活躍している昨今です。
彼らは日々を通してその国の言語を習得していきます。
ですが費用が莫大にかかります。
日本に居ながら英語を聞いてしゃべる機会を増やすのだとしたら、友達を作ったり、スカイプを使ったりするのが良いでしょう。